MRエラストグラフィを用いてヒトを対象に4つの肩腱板の粘弾性を同時に計測できる機器を開発し、計測可能であることを証明できた。さらにブタを対象に腱板断裂モデルを作成し粘弾性変化を測ると、断裂後腱板筋の弾性変化が有意に低下し筋の粘弾性変化も計測できることが分かった。また、剪断波エラストグラフィ(SWE)を用いて実際の腱板断裂患者の鏡視下腱板修復術前のSWE値が術中の腱板の剛性と相関し、ロジスティック解析でも優位に術前に予測出来る事が分かった。さらに術後半年のMRIにおける再断裂との関係を調べると、再断裂した群は再断裂なしの群と比べ術後1か月のSWE値が上昇し再断裂の予測に有用であることも分かった。
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