インスリン抵抗性評価の新たな手法として局所糖負荷試験を提案し、それに使用する針の作製、評価を行った。局所糖負荷試験に用いる針として、細径鍼灸針の表面にポリイミド製の2本の流路を作製した。1本はグルコース注入用流路であり、針を皮膚に刺入後、局所に微量のグルコース溶液を注入するために用いる。もう1本の計測用流路は、根本側から針先で折り返し、根本側に戻るような構造となっており、針先部分のみに微小穴が多数空いている。この流路に生理食塩水を流すことで濃度拡散により皮膚中のグルコースを回収する。ヒトの皮膚構造に近いブタ摘出皮膚において、注入・計測機能評価を行い、十分な機能を有していることを確認した。
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