研究課題
若手研究
本研究では、デジタル半導体素子を搭載したPET装置を用いて、定量精度を担保したうえでの被曝線量低減のための臨床画像構築法を確立することを目的とした。人体模型ファントムを用いて画像再構成条件を最適化し、その後、最適化された条件を患者データに適応した。脳18F-FDG PET画像を用いた検討において、被曝線量は画質の点からは3/5に、診断能の点からは2/5まで減じることができることが示唆された。
放射線科学
本研究により、デジタル半導体素子を搭載したPET装置における定量精度を担保したうえでの被曝線量低減のための臨床画像構築法を最適化した。本知見をもとに、脳以外の他部位での検証や他の装置メーカ製のデジタル半導体素子を搭載したPET装置による同様の検証が行われ、同様に被曝線量を低減できることが立証できれば、繰り返し検査の施行、投与量減少による医療資源の有効活用にもつながることが期待される。