気道確保は生命維持に必須である。口腔内視野障害等の気道確保不能症例の死亡率は依然として高く、新たな気道評価法開発が急務である。赤外線イメージングは、肉眼的に捕捉できない位の可視化に有効であり、暗所や水中での有効性が示されている。しかし、気道確保領域における赤外線イメージング技術の応用は様々な制約から検討されていない。本研究は、①人型シミュレーターによる様々な気道管理困難モデル(肥満・睡眠時無呼吸症候群・吐血・嘔吐・気管内腫瘍など)を活用した赤外線イメージングによる新たな気道確保評価方法および②臨床現場における赤外線イメージング機能を用いた網羅的な気道評価方法の応用への課題を明らかにした。
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