本研究は、老化による認知機能の低下を抑制する脂肪組織-脳連関を明らかにして、健康寿命の延伸に寄与する事が目的である。我々のグループでは、高週齢になっても認知機能や耐糖能に老化が見られない老化遅延マウスの作出に成功している。本研究では、この老化遅延マウスの細胞を正常な高齢マウスに移植して、老化した認知機能や耐糖能が改善できることを見出した。 老化遅延マウスは、発生段階から遺伝子操作の影響を受けているのに対し、細胞移植による老化改善では、遺伝子改変を受けてないマウスの老化を改善できることを明らかにした。
|