研究課題/領域番号 |
18K18455
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
超高齢社会研究
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西川 恵三 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (30516290)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | 破骨細胞 / 骨芽細胞 / エピジェネティクス / フードケミカルエピジェネティクス / 骨粗鬆症 / 機能性食品 / 運動器障害 / 食品化合物 |
研究成果の概要 |
本研究では、破骨細胞分化の制御にかかわる新規エピジェネティック制御因子Ochdを同定した。破骨細胞特異的にOchdを欠損したマウスにおいては、有意な骨量増加ならびに破骨細胞数の減少が観察された。 この結果から、Ochdは骨粗鬆症の創薬標的となることが期待される。そこで、Ochdに対して結合能をもつ候補化合物をin silico解析で探索した。そして、得られた候補化合物14種を用いて、破骨細胞分化に及ぼす効果を検討した。その結果、破骨細胞分化を顕著に阻害する効果をもつ化合物を3種、促進効果をもつ化合物を1種類同定することに成功した。
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自由記述の分野 |
生化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未曾有の超高齢化が進行しつつある我が国において、高齢者の健康寿命の延伸は喫緊の課題に挙げられる。本研究成果では、高齢者の身体的フレイルの要因となる骨粗鬆症に注目し、研究代表者が取り組むエピゲノム創薬と食品科学研究を融合したフードケミカルエピジェネティクスを活用することで、骨粗鬆症を予防するための候補化合物の同定に成功を収めたことから、今後当該化合物によって、骨粗鬆症を未病の段階で食い止める新たな予防法の開発につながることが期待される。
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