研究課題/領域番号 |
18K18465
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
超高齢社会研究
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
今村 義臣 久留米大学, 大学共同利用機関等の部局等, 研究員 (50312153)
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研究分担者 |
溝口 義人 佐賀大学, 医学部, 准教授 (60467892)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | 来世信念 / 愛着 / 線条体 / 宗教行動 / 不安 |
研究成果の概要 |
本研究では,仏壇を介して安心を得ることをみた愛着機能,宗教的信念・行動,人間関係の不安,一般不安,およびモラールの関係を調べた.さらに,高齢者における来世信念と脳体積の関係を縦断的に調べた.仏壇との対峙によって宗教信念・行動が生じる.宗教行動は,宗教的信念を高め,その信念一部が人間関係の不安を低減する一方で,不安を高め,さらにモラールを低めることがわかった.来世信念は7年後の線条体の体積と負の関係にあり,来世に否定的な人ほど愛着対象への欲求が高まっていると解釈された.
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自由記述の分野 |
心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
来世信念は来世,霊魂等に対する様々な考えで構成される宗教的信念である.来世信念と,線条体体積あるいは人間関係不安との関連は,来世信念が愛着に使用される脳回路を利用していることを示唆している.来世信念が愛着の回路を介して健康の維持に役立つのなら,我が国の伝統的・宗教的習慣である仏壇,墓参り,あるいは先祖供養等は生物学的に意味があることを,ひいては文化や習慣を伝えていくことの重要性を科学的に補強してくれる.
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