当初は脳機能計測実験を実施する予定であったが、刺激の選定に時間を要したこと、COVID-19による実験中断のため実施できなかった。 しかし、刺激選定の際に実施したエントロピー(情報の曖昧さの指標で、数値が高いほど多くの名詞と共起する)算出では、状態を表すオノマトペはエントロピーが低く、触感を表すオノマトペはエントロピーが高く、語自身の意味により情報の曖昧さが異なることを示した。また、オノマトペと、オノマトペと同義の形容詞を用いた語の持つ印象についての調査は、オノマトペの持つ語の印象がより具体的なため、異なる感覚と関連する名詞を修飾した際に、句の与える違和感が形容詞よりも大きくなることを示した。
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