研究課題/領域番号 |
18K18578
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
馬場 新一 神戸大学, 経営学研究科, 経営学研究科研究員 (50722641)
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研究分担者 |
國部 克彦 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (70225407)
森村 文一 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (80582527)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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キーワード | 災害復興支援 / コーズ・リレーテッド・マーケティング / エシカル消費 / 消費者行動 / 消費者志向経営 / 企業の社会的責任 / クラウドファンディング |
研究成果の概要 |
本研究は、寄付金付き商品の販売を通じて被災地・者(以下被災者)への持続的な支援を提供するCRM(コーズ・リレーテッド・マーケティング)の可能性を検証してきた。災害支援は、クラウドファンディングや被災地産品のオンライン販売など多様化しているが、持続可能性の欠如が課題である。米国のハリケーン災害は、15 年以上も寄付やボランティアによる支援が継続している。 日本市民には受けた支援を次に返す「恩送り」等、支援意識の変化がみられる。国もCRMを含む、社会的支援を進める「エシカル消費」の定着を図っている。エシカル消費の認知度は低いが、今後消費で被災地を支援するには、市民の意識と行動変容が課題である。
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自由記述の分野 |
経営学 CSR
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
被災地・者(以下被災者)の復興期では,市民・企業の復興活動には社会的支援が必要である。被災者の復興には非公的資金の需要もあり、これら資金を捻出する手法としてコーズ・リレーテッド・マーケティングを研究した。また、被災産業の復興では生産再開後の販路の確保や販売促進など、発災後の相当期間継続した支援が必要となる。被災地を幅広く支援するためには、財を消費する際の社会的支援消費(エシカル消費)が求められる。エシカル消費志向は、消費者重視の企業にも影響を与え、消費で復興支援等の社会貢献も可能となる。企業と消費者の関係を研究する経営学として、社会貢献消費の構築を研究することは社会的意義の高い研究である。
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