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2023 年度 研究成果報告書

エピソード記憶の特性と機能に関する複合的アプローチ:ノスタルジア・心理的幸福感

研究課題

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研究課題/領域番号 18K18692
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分10:心理学およびその関連分野
研究機関追手門学院大学 (2020-2023)
名古屋大学 (2018-2019)

研究代表者

川口 潤  追手門学院大学, 心理学部, 教授 (70152931)

研究分担者 小林 正法  山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (60723773)
鈴木 紘子 (中村紘子)  愛知淑徳大学, 人間情報学部, 助教 (30521976)
大竹 恵子  関西学院大学, 文学部, 教授 (70405893)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2024-03-31
キーワードエピソード記憶 / なつかしさ / ノスタルジア / 幸福感 / 自伝的記憶 / 時間割引 / 認知心理学 / 認知科学
研究成果の概要

本研究は,人間が持っている記憶,特に自分自身の体験の記憶であるエピソード記憶について,近年の記憶心理学を中心とした理論的発展,実証的知見の蓄積を元に,それが人間の幸福感を支える基礎的な心理メカニズムとして機能していることを明らかにしようとした研究である。特に,エピソード記憶の重要な特徴がありありと再体験するように詳細な記憶を想起すること,また過去の想起と未来の展望が関連しているということから,再体験的想起の典型のひとつであるなつかしい記憶想起に焦点を当て,検討を行った。その結果,なつかしい記憶の想起は主観的幸福感および時間割引率と関連している可能性が示された。

自由記述の分野

認知心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はこれまでの認知研究におけるエピソード記憶の働きについて,単に「覚え,想起する」といったこれまでの記憶研究の枠組みにとらわれず,未来の報酬の評価(時間割引)や主観的幸福感との関連など,広く心の働きと深く関係していることを示すものとして,隣接領域にも関連していること,また,最近のエピソード記憶概念の変化という国際的研究動向と深く関わるものであり,学術的意義は大きいと考える。さらに,詳細なエピソード記憶想起が幸福感や未来展望と関連していることから,将来展望をもちにくい状態の改善にも寄与する可能性があり,社会的意義も大きい。

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公開日: 2025-01-30  

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