フレーリッヒの細胞モデルは、細胞中で代謝エネルギーを使って、ボーズ・アインシュタイン凝縮のように巨視的な電気分極振動が発生する。正しければ細胞中の生体機能研究が大きな修正を迫られる革新的な理論である。しかし、細胞の複雑さのためこのモデルの検証は困難であった。我々は、逆ミセルという、構成要素が格段に少ないモデル細胞を構築し、マイクロ波エネルギー注入を用いて検証研究を行った。逆ミセル中の水が異常な熱発生現象を示した。逆ミセル中でフレーリッヒが予想するような動的な転移現象を検証するための実験条件を得た。
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