放電プラズマで癌に対する免疫を活性化する手法において、癌の転移を抑制する効果があるかどうかをマウスの実験で検証した。皮膚癌の一種であるメラノーマの肺転移抑制実験では、放電プラズマの効果を否定しない結果も一部得られたものの、明確な効果がが得られない結果もあった。これに代わる実験として、転移抑制にも効果があると考えられる、癌の免疫治療に用いられる免疫チェックポイント阻害剤の抗PD-1抗体の効果をプラズマで向上できるかを調べた実験では、明確な効果が得られた実験と、効果が得られない実験とがあった。プラズマ照射条件を最適化すれば、プラズマの効果がさらに明確に示される可能性を示唆した。
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