本研究では無酸素で光エネルギーを利用(光合成)するアンモニア酸化反応を担う微生物の培養を行い、革新的な排水処理プロセスの開発することを目的とする。培養は通常の光合成微生物が増殖しないように、可視光をカットした近赤外線を照射し、光合成アンモニア酸化微生物が保有するバクテリオクロロフィルにのみ光エネルギーが吸収されるように工夫した。 近赤外線をリアクターに照射した結果、一部緑変したバイオマス中には通常のクロロフィルを持つシアノバクテリアが40-50%を占める結果となったが、リアクターの窒素収支から僅かながら窒素除去が行われており、光合成アンモニア酸化微生物がわずかに存在する可能性も示唆された。
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