複数の機能性を融合すれば、その協同効果による新たな機能創発につながり、新規機能性材料の開発において大きな可能性を開ける。しかし、それぞれの機能性発現に関与している電子状態が相反する場合が多く、このようなマルチ機能性材料開発の障害となっている。本研究では、d電子由来の機能性とsp電子由来のプラズモン光学特性の両立に対して独自の方法論によって解決策を提示した。本成果は、光機能とd電子機能性の融合した新規光機能の創発において新しい可能性を開くものである。例えば、光化学反応の革新による光エネルギー利用など、様々な方向性に対して今後の発展が期待される。
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