セルロースの高度に発達した分子内及び分子間水素結合を、化学修飾で阻害する技術が確立している。特に、水に溶けるように水酸基がメチル化或いはヒドロキシプロピル化されたメチルセルロース(MC)やヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)等は、既に大量生産され、色々な実用品に用いられてきた実績があり、今後も水溶性天然高分子素材としての利用が期待される。これらMCやHPMC等のセルロースエーテル(CE)類の水溶液中での溶存形態について真の理解を得ることが本研究で達成された。この成果は,CE類の応用分野をさらに広げることにつながる。
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