標的がん細胞に対する抗体に標識した酵素の反応を利用してがん細胞特異的に蛍光分子や薬剤を集積させ、イメージング能や治療効果を改善できる新規分子システムの創製を目指した。検討の結果、酵素反応によりタンパク質などへの反応性を獲得できる分子の開発に成功し、標的がん細胞特異的に蛍光分子を集積させることに成功した。 また、本概念を実用化させるために必要な、ヒト細胞に内在活性が存在しない酵素を探索し、実際に発現させて活性評価を行った結果、5種の新しい酵素を取得することに成功した。実際にヒト細胞に合内在活性が存在しないことも確認でき、概念の実現に有効なツールを獲得することに成功した。
|