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2020 年度 研究成果報告書

同一RNA分子によるプリオン蛋白質とAβ蛋白質の無毒化及び三者間のクロストーク

研究課題

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研究課題/領域番号 18K19397
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分47:薬学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

片平 正人  京都大学, エネルギー理工学研究所, 教授 (70211844)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワードプリオンタンパク質 / アミロイドβタンパク質 / RNAアプタマー / 立体構造 / NMR / 相互作用
研究成果の概要

プリオン蛋白質(PrP)は、正常型から異常型に遷移すると、クロイツフェルトヤコブ病等を引き起こす。我々は正常型のPrPに強く結合して安定化する事で、PrPの異常型への遷移を阻害するRNA分子(RNAアプタマー)を見出し、立体構造とプリオンタンパク質との相互作用様式を決定した(岐阜大の桑田教授・鎌足助教との共同研究)。これによって、このRNAアプタマーがPrPの異常型への遷移を阻害する仕組みを解明する事ができた。また、RNAアプタマーが、PrPの受容体能に及ぼす影響に関する知見を得た(京大の森教授、中尾助教との共同研究)。さらに、核酸のインセルNMR法の技術開発も併せて行った。

自由記述の分野

構造生命科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

病気との関係が知られているタンパク質の異常型への遷移を、RNA分子によって阻害できる事を示した。また立体構造の解析に基づいて、この阻害メカニズムも合理的に理解する事にも成功した。これらは、RNA分子を薬として活用できる可能性を示す成果である。さらに核酸のインセルNMR法の技術開発によって、ヒトの生細胞中における核酸分子の挙動を直接的に観測する手法が確立された。これは、核酸が関与した基本的な生命現象の理解に役立つ成果である。

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公開日: 2022-01-27   更新日: 2024-01-30  

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