研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、ゲルの網目構造を用いて、重金属を含む錯体を、生体内環境から隔離し保護した状態で造影剤として用い、早く、確実に、生体内から安全な形のままで造影剤を排出するという二段構えのアプローチによって、毒性の低い腎排泄性ナノ粒子神経診断プローブプラットフォームの開発とそれを用いた疼痛の評価を目指して、実際に、毒性を抑えたナノ粒子の試作品を作り、実際にラットの神経の低侵襲な造影に成功した。
分析化学
現在、病院などのMRIで生体内部を観察するために用いられている薬は、重金属由来のものであり、毒性の高い物が用いられている。高齢化社会が進む近い将来、大きな問題になる慢性疼痛について、観察する手段としてそのような薬を繰り返し用いると、歩行できなくなる位の酷い腫れなどが起こるとラットでの実験結果から予想され、用いることは好ましくないが、ナノ粒子を用いて改良することで、そのような問題が解決できる。