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2020 年度 研究成果報告書

エクソソームのがん間質傷害作用を利用した腫瘍浸潤がん細胞傷害性T細胞の最適化

研究課題

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研究課題/領域番号 18K19474
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分50:腫瘍学およびその関連分野
研究機関三重大学

研究代表者

瀬尾 尚宏  三重大学, 医学系研究科, 産学官連携講座講師 (50283354)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワード細胞外小胞 / エクソソーム / がん / がん間質 / がん関連線維芽細胞 / 間葉系幹細胞
研究成果の概要

正常マウスのCD8+ T細胞エクソソームのがん組織への投与では、がん間質の間葉系細胞傷害は観察されるものの、T細胞の腫瘍浸潤に劇的な改善が見られなかったため、がん細胞に特異性を付与したCAR-T細胞の培養上清から得られるエクソソームを用いた実験を行うこととした。CAR-T細胞エクソソームには、CARに特異的ながん細胞を傷害すると共に、CAFやMSCなどの間質細胞 をも傷害するデュアル機能を持つことが明らかとなった。CAR-T細胞エクソソームがCARに特異的ながん組織の微小環境を劇的に変化させ、がん特異的なT細胞治療の補助剤になる可能性が高いと考えられ、現在研究を進めている。

自由記述の分野

細胞外小胞

研究成果の学術的意義や社会的意義

がん組織は、がん細胞からなるがん実質とがん関連線維芽細胞(CAF)や間葉系幹細胞(MSC)などからなるがん間質からなり、それらが、どのように協調しがん組織を形成し、抗腫瘍免疫応答に対する回避機構を獲得しているのかについては、未だ変わらないことが多い。本研究は、非特異的なCD8+ T細胞エクソソームからがん細胞に特異的なCAR-T細胞の放出するエクソソームへと使用するエクソソームを変更したが、エクソソームのがん間質細胞に取り込まれやすい性質は、がんの微小環境の理解を深めることはもちろん、がん治療の補助剤としての利用価値もあり、学術的にも社会的にも重要だと考えている。

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公開日: 2022-01-27  

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