研究課題/領域番号 |
18K19558
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
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研究分担者 |
合山 進 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80431849)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | クローン性造血 / 動脈硬化 / HHEX / LDLレセプター |
研究成果の概要 |
変異型ASXL1(ASXL1-MT)を発現するクローン性造血マウスモデル(ASXL1-MT-KI)を利用してASXL1-MTがBAP1活性化、Akt1脱ユビキチン化/活性化がDNAダメージを誘導することを明らかにした。このことはクローン性造血の易白血病移行性の分子機構の一端を明らかにした。また、LDLレセプターノックアウト(LDIR-KO)マウスとASXL1-MT-KIマウスを交配したマウスを高脂肪食で飼育するとLDLR-KOマウスと比較して有意に動脈硬化が増悪することも明らかにした。
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自由記述の分野 |
血液腫瘍分野
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
健常高齢者の末梢血において白血病と同じ遺伝子変異を1つ有する造血(クローン性造血)は65歳以上の人で10人に1人に検出される。クローン性造血は造血器腫瘍発症リスクを10倍上昇させるが、脳梗塞、心筋梗塞など心血管異常も約2倍多いことが報告されており、こちらが生命予後に関与する。癌患者の4人に1人がクローン性造血を有し、クローン性造血を有する人は有意に癌の再発率が高く予後が悪いこと報告された。これらの現象の分子機序解明は、高齢化社会において重要な課題である。
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