通信の秘匿性は国家戦略、企業経営から個人のプライバシー保護まで、社会のあらゆる場面で重要であり、今日世界中の情報通信インフラは公開鍵暗号システムに支えられている。一方で、量子コンピュータ等、非ノイマン型コンピュータの今後5年以内の実現がSFではなくなり、その様な計算資源によって現代の暗号システムは無効化される可能性が高い。量子コンピュータや光コンピュータを利用した新たな暗号システムも理論上は展開されているが、非ノイマン型コンピュータの登場以前に実現の見込みがあるものはなく、新たな強い暗号システムの開発は喫緊の課題である。この問題を解決しうるDNAを基礎にしたBSG暗号システムを開発した。
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