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本研究の目的は，アクティブ光計測技術と情報通信分野で発達した高度な信号処理技術を融合した，新たな光計測技術を確立することである．アクティブ光計測は，3次元形状計測技術として発展し，すでに工場自動化で実用化されているが，光源の強度による制限により，屋外での計測や動物体への適用は未だに困難である．本研究では，光計測における光源とセンサをそれぞれ発信機・受信機と再定義し，高ノイズ耐性を誇る無線通信技術を導入することで，光源の強度に由来する種々の問題を一挙に解決しようという挑戦的な課題に取り組む．さらに，信号強度が弱いために計測困難とされていた古文書や文化財の内部調査へ応用し，光計測の応用分野を拡大しようという新しい試みに挑戦する．
過年度は、Time-of-flightカメラやDMD素子などを高度に組み合わせた、光を時空間的に変調し計測する装置の構築や、時空間変調を用いた計測アルゴリズムの構築に取り組むなど、基礎技術の開発を行ってきた。
本年度は、これまでに構築してきた、光を時空間的に変調し計測する装置のさらなる改良に取り組み、計測の効率性や計測精度を向上させるとともに、実応用に向けたデモストレーションを行い、その有効性を確認した。
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