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2020 年度 研究成果報告書

舗装道路表面を新たな反応場として考えるメガシティーの大気環境問題への先駆的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K19858
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分63:環境解析評価およびその関連分野
研究機関琉球大学 (2020)
早稲田大学 (2018-2019)

研究代表者

島田 幸治郎  琉球大学, 理学部, 助教 (70707190)

研究分担者 茶谷 聡  国立研究開発法人国立環境研究所, 地域環境研究センター, 主任研究員 (40394837)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワード不均一反応 / 光分解 / 有機エアロゾル / VOC / メガシティー / オゾン / シミュレーションモデル / 寄与率
研究成果の概要

世界各国のメガシティーでは、先進国、新興国を問わず大気環境問題が取りざたされている。その中で、最も排出規制が進んだメガシティーの一つである東京でさえも、光化学オキシダント(オゾン)という大気環境問題を解決できていない。本研究は、オゾン生成に必要であるVOCの見落とされている「発生源」ではなく、有機物の光分解によって発生するVOCの「反応場」を大気中から舗装道路に変えて研究を行った。その結果、舗装道路に沈着した大気汚染物質が光分解によってVOCを放出していたことを発見した。VOCの放出量は高く、現行のシミュレーションモデルはVOCの放出量を約3倍以上、見積もれていないことがわかった。

自由記述の分野

大気化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果の学術的意義は、VOC生成の新しい反応場を発見したことにより、研究の発展が見込まれることにある。舗装道路だけでなく、建築物の屋上、壁面などを考慮すると東京都23区の土地面積に対して、大気汚染物質の沈着面積は土地面積よりも広い面積に沈着する。
そのため、これまでシミュレーションモデルで評価しきれていないVOCの発生量をおぎなえる可能性が高い。シミュレーションモデルが改良されれば、社会的意義としてオゾンの環境問題の解決に近づくことが予想される。このVOCの反応場は世界中に存在するため、東京だけでなく、世界中のメガシティーにおけるVOCのシミュレーションをすることが可能となる。

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公開日: 2022-01-27   更新日: 2025-01-30  

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