研究課題/領域番号 |
18KK0048
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研究機関 | 京都文教大学 |
研究代表者 |
筒井 義郎 京都文教大学, 総合社会学部, 教授 (50163845)
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研究分担者 |
山村 英司 西南学院大学, 経済学部, 教授 (20368971)
高阪 勇毅 京都経済短期大学, 経営情報学科, 准教授 (60632817)
林 良平 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 講師 (80633544)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2023-03-31
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キーワード | 新型コロナ感染 / 防御行動 / ワクチン接種 / 軍事リスク / 宗教 |
研究実績の概要 |
2022年度は、新型コロナ感染に関する研究を継続し、4編の論文を国際査読誌に掲載した。その論文の内容は、1.リスク耐性が新型コロナ感染のストレスによってどのように変化したか、2.緊急事態宣言の発令が新型コロナの防御行動にどのような影響を与えたか、3.新型コロナワクチンと防御行動の関係、4.ワクチンの効果に関する男女の意識の違い、である。 また、2022年度は、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻のため、国際的に軍事リスクが高まった年であった。日本においても、ロシアの脅威とともに、近年の香港、台湾、南シナ海において、中国による脅威の高まりが強く意識されるようになった年であった。この事態に対処するため、日本政府は、今後5年間の防衛予算をこれまでの1.6倍に引き上げることを2022年12月に決定した。このような事態をとらえ、本研究課題は、2022年12月に軍事リスクに関するアンケート調査を日本において実施した。このアンケートの質問票は、2021年5月にイスラエルにおけるガザ地区のハマスとの軍事衝突の際に緊急に調査した質問票と対応するように工夫されている。この2つの調査結果をもとに、現在、論文を執筆中である。 本研究課題は2020年に始まった新型コロナ感染のパンデミックに対して、その開始から日本とイスラエル両国においてパネル調査を継続して実施し、11編の論文を国際査読誌に掲載した。とりわけ、宗教とワクチン接種意思の関係は、日本とイスラエルの比較研究である点が興味深い。そこでは、両国において、信仰心の強さとワクチン接種意思は山形の非線形の関係があることが示された。
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