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2023 年度 研究成果報告書

80万年前に東南アジアで起きた小天体衝突の位置、規模、様式特定と環境への影響評価

研究課題

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研究課題/領域番号 18KK0092
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

配分区分基金
審査区分 中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
研究機関千葉工業大学 (2019-2023)
東京大学 (2018)

研究代表者

多田 隆治  千葉工業大学, 地球学研究センター, 嘱託主席研究員 (30143366)

研究分担者 田近 英一  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70251410)
岡田 誠  茨城大学, 理工学研究科(理学野), 教授 (00250978)
黒澤 耕介  神戸大学, 国際人間科学部, 准教授 (80616433)
鹿山 雅裕  東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (30634068)
多田 賢弘  千葉工業大学, 地球学研究センター, 研究員 (80909565)
研究期間 (年度) 2018-10-09 – 2024-03-31
キーワードオーストラリア-アジア・テクタイトイベント / 小天体衝突 / クレーター / イジェクタ / 衝撃変成石英 / テクタイト / マイクロテクタイト / ボラヴェン高原
研究成果の概要

約80万年前のインドシナ半島周辺域での小天体衝突イベント(オーストラリア-アジア・テクタイトイベント:AATE)は、その衝突地点や衝突規模、衝突様式が不明だった。本研究は、インドシナ半島陸域でイジェクタ層を認定し、その層厚分布、粒度分布や粒子組成から、衝突地点がラオス南部ボラヴェン高原西部辺りであること、衝突クレーターは直径15~20km程度と推定されることを明らかにした。また、衝突により飛散したマイクロテクタイトの分布が、従来言われていた分布限界より2000km以上北東の日本海北部にまで広がっていたことも明らかにした。更に、AATEの年代を従来より精度よく79.2万年前と制約した。

自由記述の分野

古気候・古環境学

研究成果の学術的意義や社会的意義

2013年のチェリャビンスク隕石の空中爆発は広範囲に大被害を引き起こし、小天体衝突の脅威とリスク評価の必要性が広く認識された。AATEを引き起こした小天体は直径数km、衝突頻度は百万年に1度程度と推定され、人類が遭遇した最大の小天体衝突である。従って、その衝突規模や様式、環境への影響を正しく評価することは、リスク評価の観点から重要である。また、その衝突がジャワ原人の大量死を引き起こした可能性が指摘されており、前期更新世末~中期更新世初頭における人類を含む動物の移動や地域的絶滅に深く関与した可能性が高いため、その衝突の実態解明を行った本研究の意義は社会的にも学術的にも大きいと言える。

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公開日: 2025-01-30  

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