新しい植生リモートセンシング指標である太陽光誘起クロロフィル蛍光(SIF)は、広域・リアルタイムな生態系光合成量(すなわちCO2吸収量)の推定に役立つと期待されている。その利用可能性を向上させるために、海外研究者の協力を得ながら①地上観測データベース構築と統合解析、②3次元放射伝達モデルによるSIFおよび生態系光合成量の再現、③プロセスベース生態系物質循環モデルによるSIFおよび生態系光合成量の再現を行った。開発されたデータベースとモデルは、モデル相互比較プロジェクトにより、今後国際的なコミュニティの中で発展することが期待される。
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