G20議長国の19カ国を対象にそれらの消費がグローバルサプライチェーンを通じて誘引する直接的間接的なPM 2.5の一次粒子排出量と二次粒子前駆物質排出量を推計し,それが形成する大気のPM2.5濃度を計算した。この濃度をもとに世界199カ国におけるPM2.5に由来する早期死亡者を算定することで,G20各国の早期死亡者フットプリントを同定した。加えて,各国の2050年と2100年の性別年齢層別の将来人口動態変化を考慮し,平均寿命までの消費が引き起こす生涯消費フットプリントを同定した。高齢化による高リスク人口の増加とアフリカにおける人口増加が生涯消費フットプリントを大きく変化させる要因であった。
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