本課題では次世代ガンマ線望遠鏡であるチェレンコフ望遠鏡アレイ(CTA)の装置開発と初期観測の2つの研究を進めた。1つ目はCTA小口径望遠鏡の焦点面カメラの開発であり、ドイツのマックスプランク核物理学研究所を主たる国際共同研究機関として進めた。焦点面カメラに使用する光検出器の開発や光学シミュレーションに基づくカメラ設計を担当し、2025年に予定される望遠鏡1号機に向けたカメラ設計の最終化を行なった。2つ目ではスペインのカナリア天体物理研究所(IAC)を主たる国際共同研究機関とし、CTA大口径望遠鏡1号機の観測体制の構築と試験観測を進め、複数のガンマ線天体観測の結果を出版した。
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