研究課題/領域番号 |
18KK0432
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
倉島 洋介 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (30729372)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2022
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キーワード | 細胞外核酸 / アデノシン3リン酸 / 線維芽細胞 / 糖ヌクレオチド / 間葉系細胞 / 腸管感染症 / 粘膜免疫 |
研究成果の概要 |
腸管上皮幹細胞の分化を制御する陰窩に局在する間葉系細胞の単離法を確立させ、絨毛や粘膜下層といった他の腸管微小環境の間葉系細胞との遺伝子発現の比較を行った。その結果、申請者がこれまでに取り組んできたプリン受容体に加えて、ピリミジンや糖ヌクレオチドに対する特定の受容体とアデノシン受容体の発現が陰窩間葉系細胞で特徴的であることを見出した。そこで、国際共同研究を通じて細胞外核酸のプロファイリングとセンシング機構の解明、ならびに種々の遺伝子欠損マウスを用いたin vitroとin vivo解析を進めた。その結果、腸管感染症並びに粘膜修復過程において間葉系細胞に作用する細胞外核酸の役割が明らかとなった。
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自由記述の分野 |
消化器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウス腸管における細胞外核酸並びに糖ヌクレオチド受容体の発現細胞についてプロファイリングを進めた結果、特に糖ヌクレオチドが特定の間葉系細胞で発現していることを見出している。また、プロファイリング結果はヒトの腸管組織においても同様の結果であった。 加えて、腸内細菌による腸管の低酸素環境の形成をはじめとした腸内環境の変動によって、受容体の発現が調整されることを見出した。特に、免疫細胞の遊走や集積に関わる因子がこの受容体刺激を介して導かれていることも明らかとなり、糖ヌクレオチドならびに発現細胞は、腸管感染症から生体防御において重要な役割を担っていることが明らかとなった。
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