研究課題/領域番号 |
18KK0449
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍診断学
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研究機関 | 順天堂大学 (2021-2022) 東京医科歯科大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
馬渕 洋 順天堂大学, 大学院医学研究科, 特任准教授 (50424172)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2022
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キーワード | 間葉系幹細胞 / Single-cell RNA sequence / 細胞多様性 / 細胞間クロストーク |
研究成果の概要 |
本研究では、間葉系幹細胞のHeterogeneityを解明するため、Single-cell RNA sequenceによる間葉系幹細胞亜集団の解析を行った。マウス四肢組織に存在する間葉系幹細胞は、複数の集団に分類することができた。一方で、刺激によって間葉系幹細胞遺伝子パターンを獲得するクラスターの存在(クラスター10)を確認した。レポーターマウスを用いて生体でのクラスター10細胞を解析した結果、細胞群はマウスの四肢のさまざまな部分に分布しており、成長もしくは損傷などの刺激により活性化し、間葉系細胞を供給するリザーバー細胞である可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
幹細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間葉系幹細胞を用いた臨床応用が進んでいるが、細胞種類や性質の均一性が担保されておらず、治療効果の観点からのクオリティーコントロールの設定が急務である。申請者は細胞表面抗原を指標とした幹細胞特性解析を行ってきたが、治療効果の規格値設定は表面抗原マーカーのみでは不十分である。本研究では、申請者の技術と単一細胞の遺伝子発現を統合して解析することにより、幹細胞としての根本的な性質の理解を得る。組織幹細胞の詳細な知見を把握し、本国際共同研究を通して発信することは、国際的なコミュニティーの連携や密接なチームワークの創発の場となる。
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