脱細胞化マトリックスを用いることにより、血管網が存在する拍動する心臓組織の構築に成功し、この研究は今後の心臓としてのポンプ機能をより詳細に解析できることになり、将来的な臓器創生・移植/創薬への応用・病態解明などに貢献できると考えている。3Dプリンターを用いた灌流可能な心筋組織に関しては、より長期間組織内の細胞を生存させることが可能となり、特に創薬や薬剤試験などへの応用が期待できる。これら高度な三次元心臓モデルを構築することで、臓器創出やPrecision Medicineの実現は医学分野の発展だけでなく、工学、情報科学分野の発展、更に医療費の抑制といった医療経済にも貢献しうる可能性がある。
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