研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
ストレスは鬱症状を引き起こす要因であるが、同時に、ストレスに曝されている個体の攻撃性を増加することも経験的に知られている。攻撃性を調節する神経機構、およびストレスがその神経機構におよぼす影響を明らかにすることを目標に本研究を行った。分界条床核と扁桃体外側基底核がそれぞれ異なる機構で攻撃行動を調節していることを明らかにしているので、これらの領域の活動が攻撃行動やストレスに関連してどのように変化するのかを電気生理的に解析を試みた。また新たなモデル動物を用いて、攻撃行動の多面性を検討した。
神経科学
本研究では攻撃行動を司る視床下部内腹側核に投射を持つことが知られていた分界条床核と扁桃体外側基底核に注目し、それぞれの領域からの神経活動記録システム構築を目指した。またスナネズミを用いた新たな行動モデルを用いて攻撃行動の多面性の解析を試みた。攻撃行動調節の神経機構を明らかにすることは、様々な社会的衝突の解決方法の創出につながる。