研究課題
基盤研究(B)
骨・軟骨組織は身体支持組織として重要な役割を果たすため、骨粗鬆症や変形性関節症といった骨・軟骨組織の疾患は要介護に陥る大きな要因となっている。本研究では骨・軟骨研究者と数理科学研究者からなる異分野融合型チームを編成し、疾患発症過程における血中の骨・軟骨代謝マーカーや骨微細構造の変動に着目した数理科学的解析や画像解析を実施し、骨粗鬆症や変形性関節症の発症予測や早期診断を可能にするシステムを構築した。
骨代謝学、細胞生物学
本研究成果をさらに発展させることにより、血液検査や骨密度測定、CT画像といった低侵襲・非侵襲の簡易的な検査から疾患の予防や早期治療が実現する。例えば、骨・軟骨代謝マーカーを利用するシステムからは、定期健康診断による定期的なマーカー測定を行うことによりマーカー変動値から将来の骨・軟骨破壊の進行具合が予測することが可能となるため、疾患発症前にアラートを出すことで予防や早期治療が可能となる。本研究成果は将来的な要介護者数を減少させ、喫緊の社会的な要請に答えるシステムの構築・提供が可能になる。