本科研の研究成果を総合して、消化液日量1トンの処理能力を持つ濃縮バイオ液肥実証施設を建設した。また、汚泥微粉砕によって、粒子径の減少に伴いリン酸イオン農度が増加することを明らかにした。アンモニア態窒素(NH4-N)の硝化については、1)生物的硝化では、5,000 mg/LのNH4-Nに耐性をもつ固定化亜硝酸細菌群によるNOx-N生成が確認できた。2)化学的硝化では、フォトフェントン反応および光触媒酸化法の両方法おいて、NH4-Nの硝酸態窒素へ変換を確認した。濃縮バイオ液肥の栽培試験では、葉菜類の土耕栽培において、慣行栽培である化学肥料と同等の収量が得られた。
|