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2020 年度 実施状況報告書

植物予防医療的ウイルス病抑制技術

研究課題

研究課題/領域番号 18KT0086
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

相内 大吾  帯広畜産大学, グローバルアグロメディシン研究センター, 助教 (50552783)

研究期間 (年度) 2018-07-18 – 2022-03-31
キーワードカルシウム / バレイショ / アブラムシ / 植物ウイルス / 行動制御
研究実績の概要

近年、カルシウム施肥の効果として、害虫の発生量を抑制することが明らかとなっているが、その抑制メカニズムや病原体の伝播抑制への寄与に関しては不明である。本研究課題では、ベクターの行動を制御することで病原体の伝播を抑制するというコンセプトを、カルシウム施肥による植物体の頑健化という生物現象に外挿する。昆虫行動学的なアプローチにより、ベクター行動制御におけるカルシウムの役割について理解を深め、予防医療的な手法・概念によりウイルス病から植物を保護する技術の創発へつなげることを目的とする。
今年度は、新型コロナウイルスの影響により、研究の進捗が大幅に遅れた。特に、長期にわたる培養が必要な組織培養バレイショの準備や、ウイルス感染バレイショの管理が困難となったのが原因である。その様な状況下で、今年度は、ウイルス獲得・伝搬試験に特化したRT-LAMP法によるアブラムシ1頭からPVY検出の条件検討を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は、新型コロナウイルスの影響により、研究の進捗が大幅に遅れた。特に、長期にわたる培養が必要な組織培養バレイショ の準備や、ウイルス感染バレイショの管理が困難となった。そのため、1年の研究期間の延長を申請した。その様な状況下で、今年度は、ウイルス獲得・伝搬試験に特化したRT-LAMP法によるアブラムシ1頭からPVY検出の条件検討を実施した。現在のところ、概ねウイルスの検出が可能となり、さらなる高感度化の条件を検討している。

今後の研究の推進方策

これまでに確立されたPVY検出法を運用して、アブラムシのPVY獲得効率および伝搬効率を評価する。また、これまでに明らかになった、高カルシウム植物体における行動制御や増殖抑制、ウイルス移行の抑制などとの関係を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの影響により、残額が生じたため、研究期間を延長して翌年に繰り越した。これらの残額を使用して、次年度中に研究の遅れを取り戻し、当初の研究目的を達成させる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (2件)

  • [国際共同研究] ウィスコンシン大学マディソン校(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      ウィスコンシン大学マディソン校
  • [学会発表] Establishment of model plant nutrition control system and effects of plant nutrition on Aphis gossypii (Glover) host preference2021

    • 著者名/発表者名
      ムンタリ チャンディオナ, 森本春暢, 大西一光, 小池正徳, パルタ ジワン, 木下林太郎, 相内大吾
    • 学会等名
      第65回日本応用動物昆虫学会
  • [学会発表] ジャガイモ中のカルシウム含量がワタアブラムシの産子数に及ぼす影響2021

    • 著者名/発表者名
      森本春暢, 三上翔, 朝倉幸太, 小池正徳, 木下林太郎, パルタ ジワン, 谷昌幸, 相内大吾
    • 学会等名
      第65回日本応用動物昆虫学会

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公開日: 2021-12-27  

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