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2008 年度 実績報告書

ショウジョウバエ始原生殖細胞の性分化機構

研究課題

研究課題/領域番号 19040032
研究機関大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設)

研究代表者

小林 悟  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 教授 (90225508)

キーワード性分化 / ショウジョウバエ / 始原生殖細胞 / 生殖細胞
研究概要

始原生殖細胞の性差は、生殖巣に取り込まれたのち体細胞からのシグナルにより決定されると考えられてきた。しかし、私たちは、ショウジョウバエにおいてSUMO化に関わるタンパク質の活性を始原生殖細胞(極細胞)中で抑制すると、生殖巣へ到達するよりも早期に、雌個体でのみ極細胞が細胞死をおこすことを見いだした。この発見は、より早い発生段階で極細胞自律的に性差が産み出されることを示唆している。本年度は、この性差の形成にSex lethal(Sxl)が関与することを明らかにした。Sxl遺伝子は、雌の極細胞中においてのみ一過的に発現する。本来Sxlを発現しない雄の極細胞にSxlを強制発現し、雌の生殖巣に移植すると、卵形成をおこなうことが明らかとなった。以上の成果は,Sxlが始原生殖細胞自律的に雌化させるマスター遺伝子であることを示している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Identification of maternal RNAs encoding transcription factors required for germline-specific gene expression in Drosophila embryos2008

    • 著者名/発表者名
      J. Yatsu
    • 雑誌名

      Int, J. Dev. Biol. 52

      ページ: 913-923

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Expression of genes involved in sumoylation in the Drosophila germline2008

    • 著者名/発表者名
      K. Hashiyama
    • 雑誌名

      Gene Expression Patterns (In press)

    • 査読あり
  • [学会発表] Germline-stem-cell-niche formation in Drosophila male gonads2008

    • 著者名/発表者名
      Y. Kitadate
    • 学会等名
      第41回日本発生生物学会年会
    • 発表場所
      徳島県郷土文化会館
    • 年月日
      2008-05-30

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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