研究概要 |
運動療法とフィードバック療法を統合したトレーニングプログラム「速度フィードバックシステム」の有用性を科学的・客観的に評価するために,臨床評価と共に,前頭前野の活性化(脳血流の増加)に対する効果検証を行った。その結果,運動実施中の酸化ヘモグロビン量のピーク値は,速度フィードバックシステム運動実施中に有意に増加した。運動実施終了3分後の酸化ヘモグロビン量の平均において,エルゴメーターと速度フィードバックシステム間に有意な差が認められた。本結果より,速度フィードバックシステムは,虚弱高齢者のQOL向上に有効なトレーニングシステムになり得ることが示唆された。
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