研究分担者 |
高垣 敏博 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00140070)
黒澤 直俊 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (80195586)
浦田 和幸 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (50168762)
佐野 洋 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30282776)
斎藤 弘子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (10205669)
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研究概要 |
本研究プロジェクトの目的は,(1)「多言語による話しことばコーパス」と「学習者言語コーパス」を構築し,(2)コーパスの言語分析を行い,成果の教育への応用可能性を検討することである.平成19年度は以下のような研究を実施した.コーパス研究班(日本語,中国語)は,本学日本課程学習者の作文を学習者コーパスとして電子化した.また台湾大学の日本語学習者に対して,格助詞の言語テストを行い誤用データベースを作成した.コーパス研究班(英語)は海外の学会に参加し,音声学関係のコーパスに関する情報収集し,日本人学習者の英語発音の傾向について発表した.またWritten EnglishとSpoken Englishの文法・語法の違いについて,コーパス言語学の成果に基づいた先行研究を調査した.コーパス研究班(ラオス語,カンボジア語,トルコ語)では,電子コーパスの構築自体が緊急を要するため,カンボジア語は資料の整備として,文学作品の一部を電子化した.ラオス語は現代小説を数編データベース化し,話し言葉収集のための研究協力体制をラオス側と協議した.トルコ語はマルマラ大学との研究連携を通じて話言葉の録音を行った.コーパス研究班(フランス語,スペイン語)では,既存コーパスを用いた分析をスペインの国際シンポジウムで発表した.またメキシコにおける語彙バリエーションについて現地調査した.フランス語は今後実施予定のフィールド調査の準備を始めた.またルーアン大学のドゥテ准教授を招き,フランス語教育の現状とPFCコーパスの発音教育への応用に関する講演会を行った.コーパス情報処理班は,多言語によるe-learningシステムとコーパス分析ツールの開発を行った.
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