研究課題
基盤研究(A)
本研究の目的は、冷戦体制におけるヨーロッパ国際秩序の再編問題を視野に入れつつ、戦後アジア国際秩序の再編に目を向け、アジアにおける帝国の終焉(脱植民地化)とアメリカによるヘゲモニー支配、アジアの地域連合という新体制への移行過程の特質を明らかにするために、国際的な経済援助が国民国家としてのアジア諸国の自立化をどのように導き、新たな国際体制にどのように編入したのか、その関連性を究明することにある。具体的には、イギリスの影響力温存、アメリカのヘゲモニー的支配の進行、アジアの地域的連合の形成の相互連関を意識しながら、国際的なアジア経済援助計画であるコロンボ・プランとスターリング・バランスの処理、国連・世界銀行及びアメリカの経済支援に着目して、その計画を策定するに至った背景、アジア諸国における開発プランの具体的内容、そしてプランの執行とその実際の効果を中心に総合的に検討することをめざしている。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (4件)
歴史と文化 46号
ページ: 109-131
ヨーロッパ文化史研究 11号
ページ: 295-319
北九州大学外国語学部紀要 120号
ページ: 85-126