研究概要 |
この研究の目標は以下の標語に集約される:計算の効用とともにその限界を明らかにしていくこと,計算と数学,計算と数理科学への応用,の動的干渉を促進しフロンティアを開拓していくこと. 我々の研究方法の柱は(1)長い伝統に根ざした深く堅実な研究の支援,および,(2)計算と数学,計算と数理科学への応用の動的干渉およびフロンティアの開拓である.(1)については数学の自律的堅実的伝統的発展を支援することであり,目標1,2の達成には地味ながら不可欠である.本研究課題の各分野の分担研究者が,その専門性と見識により責任をもち各種研究を支援する. (2)については漠然としているので具体的な目標をあげる.微分作用素環の計算代数的方法(計算D-加群の方法)を援用した多重積分の数値解析.論理計算システムを援用した数学ソフトの開発.フロンティア開拓のため,分野横断的研究集会,チュートリアルやそのビデオアーカイブ,本の出版などを通して寄与していく.全体をむすぶ糸として数学ソフトウエアの開発/集積をしていく.
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