研究概要 |
本研究ではα_2Ti3Al相とγTiAl相からなるナノラメラ組織材料を研究対象とした。この材料はα_2相とγ相の界面を多量に含み,α_2/γ界面が転位運動の障害となり,材料の強度を支える。ナノラメラ材料の弾性限は層の厚さλに存在しないが,ミスフィット転位の無いラメラ組織の方が弾性限は高い値になる。ナノラメラ材料の加工硬化率はλに逆比例し,その係数は界面転位の導入で上昇する。高温長時間の使用条件ではα_2/γ界面の消失が材質劣化を生ずる。β_0相を生ずる合金元素を添加すると,界面消失後にβ_0析出物帯が形成され,高い強度を長時間保つことができる。
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