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2009 年度 実績報告書

火山探査ロボットシステム構築のためのMOVE野外走行・観測実験

研究課題

研究課題/領域番号 19310114
研究機関東北大学

研究代表者

谷口 宏充  東北大学, 東北アジア研究センター, 名誉教授 (70125251)

研究分担者 後藤 章夫  東北大学, 東北アジア研究センター, 助教 (80312685)
植木 貞人  東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (40004501)
永谷 圭司  東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (80314649)
金子 克哉  京都大学, 人間環境研究科, 助教 (40335229)
キーワード火山 / 火山探査 / 火山噴火 / ロボット / 野外走行実験 / 観測実験
研究概要

本研究は、平成18年度に終了した特定領域分野「火山爆発」のなかにおいて制作した火山探査移動観測ステーションMOVEをコアとして、将来的には火山探査ロボットシステム開発を目指した、主として野外実験に基づいて開発のための課題と解決を探ることに重きをおいた研究である。
実際にMOVEを野外において運用しようとした場合、第一に問題になっていた無線基地局について、本研究費に基づいて車両の中に無線機や伸縮アンテナなどを搭載した移動基地局車を制作した。事前に地図ソフトや現地における無線透過試験によって、MOVEの適用可能性が高く、また、噴火の可能性のある火山として阿蘇火山と伊豆大島三原山火山を選び、野外実験のテストフイールドとした。この両火山において2009年の3月と10月の2回、野外走行・観測実験を行った。この実験において、従来は地形や植生などにより無線障害が発生して通過が困難であった地点であっても、基地局の位置を変えることによって通過が可能になり、無線操縦による2km離れた地点から山頂火口への移動が成功裏に行われた。また、三原山での実験の際には、工学系など異分野のロボット研究者と交流を行い、将来、ロボットシステムを構築する際の有用な情報が得られた。ただし、ロボットシステムを作り学術や防災のために役立てるには、更なる資金投下の必要性、本研究分野への人員の増加や運用組織の構築など、数多くの課題が残されていることも明らかになった。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 火山観測用自走式センサー「ほむら」の開発2010

    • 著者名/発表者名
      金子克哉・伊藤公一・安部祐一
    • 雑誌名

      火山 (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 火山探査移動観測ステーションMOVEの開発2009

    • 著者名/発表者名
      谷口宏充・後藤章夫・市原美恵
    • 雑誌名

      ロボット 187

      ページ: 10-16

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Basic running test of the cylindrical tracked vehicle with side ways mobility2009

    • 著者名/発表者名
      K.Tadakuma, R.Tadakuma, K.Nagatani, other 4 authors
    • 雑誌名

      IEEE/RSJ Interactional Conference on Intelligent Robots and System 10

      ページ: 1679-1684

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Accurate Estimation of Drawbar Pull of Wheeled Mobile Robots Traversing Sandy Terrain Using Built-in Force Sensor Array Wheel2009

    • 著者名/発表者名
      K.Nagatani, A.Ikeda, K.Sato, K.Yoshida
    • 雑誌名

      2009 IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems 10

      ページ: 2373-2378

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Slip Ratio for Lugged Wheel of Planetary Rover in Deformable Soil : Definition and Estimation2009

    • 著者名/発表者名
      L.Ding, H.Gao, K.Yoshida, K.Nagatani
    • 雑誌名

      2009 IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems 10

      ページ: 3343-3348

    • 査読あり
  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      井田喜明・谷口宏充 編
    • 雑誌名

      火山爆発に迫る-噴火メカニズムの解明と火山災害の軽減-(東京大学出版会)

      ページ: 1-256

  • [学会発表] 火山探査を目的としたクローラ型移動ロボットKenafによる桜島での遠隔操作実験2009

    • 著者名/発表者名
      永谷圭司
    • 学会等名
      計測自動制御学会
    • 発表場所
      東京・芝浦工業大学
    • 年月日
      2009-12-26
  • [学会発表] 三次元距離センサを搭載するクローラ型移動ロボットを用いた東北大学永谷研のつくばチャレンジへの取り組み2009

    • 著者名/発表者名
      永谷圭司
    • 学会等名
      計測自動制御学会
    • 発表場所
      東京・芝浦工業大学
    • 年月日
      2009-12-24
  • [学会発表] 火山観測用自走式センサーの開発2009

    • 著者名/発表者名
      金子克哉
    • 学会等名
      地球惑星科学合同大会
    • 発表場所
      千葉市・幕張メッセ
    • 年月日
      2009-05-18

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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