研究分担者 |
上村 俊彦 長崎県立大学, 国際情報学部, 教授 (50176640)
相澤 一美 東京電機大学, 工学部, 教授 (00222448)
杉森 直樹 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (40216338)
石川 慎一郎 神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 准教授 (90320994)
磯 達夫 麗澤大学, 外国語学部, 准教授 (40438916)
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研究概要 |
平成20年度は,技能別及び総合的英語能力を推定する語彙テストの開発のデータ収集段階として,語彙サイズテスト,語彙構成テスト,認知速度テストとコミュニケーション能力テストとされるTOEICとの比較を行なった。会議は5月(東京),12月(京都),2月(長崎)と3回開催した.成果の発表は2回行った.9月に第47回大学英語教育学会全国大会(早稲田大学)のシンポジウム「語彙測定の3次元的アプローチとその問題点」を開催した,12月には,語彙研究フォーラム2008という大学英語教育学会リーディング研究会・英語語彙研究会の合同研究大会を関西学院大学で実施し,石川,望月,磯,小泉の4名がMochizuki Kaken Project Report(1)-(4)として,科研プロジェクトの成果について発表した.さらに,語彙研究フォーラム2008では,特別講演としてイギリスのスウオンジー大学よりテス・フィッツパタリック博士を招き, "Using word association responses to explore the nature of vocabulary knowledge"という題目で講演していただいた.平成20年度の成果としては,語彙サイズテストとTOEIC得点には.72という高い相関があること,語彙構成テストのLOTは.55という中程度の相関があること,アクセス速度テストのLEXATTはタスク1・2ともに英語熟達度が上がるにつれてアクセス速度が速まることが明らかになった.しかしながら,LOTでは分散が小さい,LEXATTでは熟達度の差が小さい被験者グループは弁別できないという課題も明らかになった.これらは今後の課題となる.
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