研究課題/領域番号 |
19320104
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研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
千々和 到 国学院大学, 文学部, 教授 (10013286)
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研究分担者 |
岡田 莊司 国学院大学, 神道文化学部, 教授 (60146735)
古山 正人 国学院大学, 文学部, 教授 (20181472)
倉石 忠彦 国学院大学, 文学部, 特任教授 (40161723)
浅野 春二 国学院大学, 文学部, 教授 (30289714)
樋口 秀実 国学院大学, 文学部, 准教授 (70383990)
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キーワード | 日本人の信仰 / 道教 / 護符 / 牛玉宝印 / 起請文 / 版木 / お守り / アミュレット |
研究概要 |
1、大学院生等の協力を得て事務局組織を確立し、定例の研究会も、「護符・起請文研究会」として3回開催し、連絡情報誌「護符・起請文研究」を創刊した。また、webでも情報公開のためのページを立ち上げるなど、外部の研究者との情報の共有化をはかった。2、国内調査としては、滋賀・京都・奈良・兵庫・山口県等で護符版木及び起請文等の調査を実施した。成果は多いが、中でも京都・東寺の「御影堂牛玉宝印」版木が中世以来持続して刷り出すのに使われていたことを確定できたことは重要な発見である。3、国外調査では、中国と台湾の道教、仏教寺院の調査を実施した。とりわけ台湾南部の道教儀礼で用いられる20種ほどの符について、名称・符形・用法を明らかにすることができ、現在用いられることがほとんど無いいくつかの符の資料を入手できたのは、今年度の調査成果として特筆すべき点である。4、護符に関するアンケートの詳細な分析がまとまり、かつては版木で刷られたものが現在では印刷になっていることが多いが、版木は使われていなくてもかなり残されていること、また版木でなく手書きの護符は、呪的な効果が期待されたものが多いことなどがわかった。5、フランク・コレクションについて整理とデジタル化が進んでおり、フランスの原本所蔵者とそのwebでの公開方法について打ち合わせを実施している。
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