研究課題/領域番号 |
19320134
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
荒木 一視 山口大学, 教育学部, 准教授 (80254663)
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研究分担者 |
高柳 長田直 東京農業大学, 国際食料情報学部, 准教授 (60226933)
川久保 篤志 島根大学, 法文学部, 准教授 (50314612)
横山 智 熊本大学, 文学部, 准教授 (30363518)
後藤 拓也 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 専門研究員 (00452798)
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キーワード | 地理学 / 農業経済学 / 農林水産物 / フードレジーム / 農産物貿易 |
研究概要 |
グローバルな農産物・食料貿易が展開する中で、わが国の農産物輸入がどのような貿易パターンを形成し、国内農業や国内農産物流通にどのような影響を与えてきたのか。その一方で、対日輸出国の農業と流通体系にもどのような影響を与えてきたのかの解明を目指し、初年度の19年度は各種統計資料の収集、分析とともに、予察的な海外調査に着手した。個別の具体的内容は以下の通りである。荒木は国内の諸統計や文献の収集に加えて、2008年2月に訪韓し、韓国の農業関係の統計の収集をおこうとともに、次年度以降の研究に向けて韓国の研究者との意見交換を行った。高柳は文献や基本的統計を収集して、農業や食料品の生産・流通の状況把握を行うとともに、2008年3月にはイタリアにおける農産物産地(米・チーズ・野菜)の実態調査を行った。川久保は、農畜産業振興機構・JETRO・農林水産省図書館などの国内諸機関で牛肉に関する諸統計や文献の収集を行うともに、牛肉輸入商社への聞き取り調査を行った。横山も文献・資料の収集と併せて2007年8月にタイ、チェンマイ近郊にてトウモロコシ農家や高原野菜産地、野菜加工業者の調査を行い、日本向け野菜生産の実態把握に努めた。後藤は日本の農産物輸入企業による開発輸入の実態を明らかにすべく国内の農産物輸入企業数社から資料収集をおこなうとともに関連する統計資料に基づくデータベースの構築に努めた。昨今輸入農産物や加工食に関わる問題が頻繁に取り沙汰される中で、本研究がおこなってきた以上の取り組みの意義は大きいと考える。
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