研究課題/領域番号 |
19330108
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
谷 富夫 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30135040)
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研究分担者 |
安藤 由美 琉球大学, 法文学部, 教授 (60232104)
野入 直美 琉球大学, 法文学部, 准教授 (90264465)
岸 政彦 龍谷大学, 社会学部, 講師 (20382004)
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キーワード | 過剰都市化 / 那覇都市圏 / 移動世代 / ライフヒストリー / Uターン |
研究概要 |
本研究の目的は、那覇都市圏の過剰都市化の社会文化的メカニズムを解明することにある。そのため、本年度は、那覇都市圏に在住する本土Uターン経験者にライフヒストリーのインタビュー調査を行った。研究代表者による先行研究は、本土Uターン経験者の多くが新規学卒後に本土へ行き、20代のうちにUターンしていることを明らかにしている。また、1970年代以前のUターン経験者のライフヒストリーは、すでに谷富夫著「過剰都市化社会の移動世代』にまとめているので、今回は1980年代以後のUターン経験者に的を絞って調査を行った。その狙いは、70年代以前の移動世代と80年代以後の移動世代のそれぞれのUターン経験を時系列的に比較することにある。 調査対象者のサンプリングは、主として琉球大学法文学部社会学研究室の学生による機縁法で行った。地元の学生諸君の身内や知人のなかには必ずといっていいほどUターン経験者が存在するので、ラポールの取り付けはさほど困難ではなかった。結局、30人からライフヒストリを聞くことができた。すでにテープ起こしは完了している。平成19年度は、万事計画通りに調査を遂行することができたといえる。 平成20年度は、上のインタビュー記録の分析と、那覇都市圏のUターン経験者を対象とする住民意識調査とを実施することを計画している。
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