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2008 年度 実績報告書

那覇都市圏の過剰都市化に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19330108
研究機関大阪市立大学

研究代表者

谷 富夫  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30135040)

研究分担者 安藤 由美  琉球大学, 法文学部, 教授 (60232104)
野入 直美  琉球大学, 法文学部, 准教授 (90264465)
岸 政彦  龍谷大学, 社会学部, 講師 (20382004)
キーワード過剰都市化 / 那覇都市圏 / 移動世代 / ライフヒストリー / ライフコース / Uターン
研究概要

平成20年8〜10月に、沖縄本島中南部の7市町(那覇市、宜野湾市、浦添市、豊見城市、糸満市、北谷町、南風原町)の人口集中地区(DIDs)に在住の20〜59歳男女2,000人(選挙人名簿からの無作為抽出)を対象に、自記式調査票を用いた統計調査を行い、766票の有効回収票(有効回収率38.3%)を得た。
主な調査項目は、家族規範意識、生活構造、沖縄と本土に対する見方・イメージ、県出身者の本土移住経験(移住時期、経験の内容、主観的意味づけ)であり、とりわけ、家族規範意識と生活構造については、先行調査研究と比較可能な質問構成とした。
また、本土移住経験については、昨年度実施した質的インタビュー調査の結果をふまえて質問項目を設定した。このような沖縄県出身者の本土移住経験に関する確率標本データは、どちらもこれまでにあまり例がなく、当該分野の研究の進展にとってきわめて価値が高いものになると予想される。
予備的な集計を行った結果によれば、成人期への移行イベント(進学・就職と本土移住経験の強い結びつき、本土移住経験の多様化、人情の厚さ、時間感覚、上下関係などに関する本土と沖縄に対する正反対のイメージ、についての知見が明らかになっている。
平成20年度が終了した時点で、データクリーニングがほぼ終了した段階であり、本格的な分析は次年度に行う。また、その結果をふまえて、対象者の中から承諾を得られた方へのインタビュー調査を計画しており、現在調査協力依頼を行っている。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (4件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] ハビトゥスとアイデンティティー非対称性の理論への試み2009

    • 著者名/発表者名
      岸 政彦
    • 雑誌名

      龍谷大学社会学部紀要 34

      ページ: 42-54

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 現代日本社会におけるライフコースの標準化・制度化・個人化をめぐって2008

    • 著者名/発表者名
      安藤 由美
    • 雑誌名

      社会分析(日本社会分析学会) 35

      ページ: 19-37

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 語りの余剰と生活史2008

    • 著者名/発表者名
      岸 政彦
    • 雑誌名

      市大社会学 9

      ページ: 1-21

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 沖縄から来た少年-「民族的経験」についての試論2008

    • 著者名/発表者名
      岸 政彦
    • 雑誌名

      龍谷大学社会学部紀要 32

      ページ: 14-28

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アイデンティティとネットフーターある沖縄人女性の生活史と文化実践から2008

    • 著者名/発表者名
      岸 政彦
    • 雑誌名

      人権問題研究 8

      ページ: 41-58

    • 査読あり
  • [学会発表] 沖縄の過剰都市化と移動世代2008

    • 著者名/発表者名
      谷 富夫
    • 学会等名
      西日本社会学会
    • 発表場所
      活水女子大学(長崎市)
    • 年月日
      2008-05-10
  • [学会発表] 沖縄の本土Uターン経験者のライフコースー移動軌道とその形成要因2008

    • 著者名/発表者名
      安藤由美
    • 学会等名
      西日本社会学会
    • 発表場所
      活水女子大学(長崎市)
    • 年月日
      2008-05-10
  • [学会発表] 沖縄的生活様式の持続と変容-沖縄ブームとの関連で2008

    • 著者名/発表者名
      野入直美
    • 学会等名
      西日本社会学会
    • 発表場所
      活水女子大学(長崎市)
    • 年月日
      2008-05-10
  • [学会発表] 「出稼ぎの島」の経済社会学-戦後政治経済史のなかの「過剰移動」と沖縄的生活様式2008

    • 著者名/発表者名
      岸 政彦
    • 学会等名
      西日本社会学会
    • 発表場所
      活水女子大学(長崎市)
    • 年月日
      2008-05-10
  • [図書] 新版 ライフヒストリーを学ぶ人のために2008

    • 著者名/発表者名
      谷 富夫(編)
    • 総ページ数
      308
    • 出版者
      世界思想社
  • [図書] 「沖縄のアメラジアン」琉球大学編『やわらかい南の学と思想』2008

    • 著者名/発表者名
      野入直美
    • 総ページ数
      441
    • 出版者
      沖縄タイムス
  • [図書] 「生活史から見る沖縄・台湾間の双方向的移動」蘭信三編著『日本帝国をめぐる人口移動の国際社会学』2008

    • 著者名/発表者名
      野入直美
    • 総ページ数
      852
    • 出版者
      不二出版

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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