国内と国外の2つの研究プロジェクトを進めた。 (1) 国内研究プロジェクト (1) 社会的排除のリスクを抱える若者の実態把握をもとに継続性のある自立支援システムの構築をめざして、横浜市内の定時制高校在学生と教員を対象とするアンケート調査および詳細な聞き取り調査を実施した。調査の結果は、教員研修会で発表し、調査結果の解釈の妥当性を確実なものにした。これらの調査と平行して、本研究チームの研究協力者を含む若者支援機関が学校で生徒相談を開始し、離学後も当支援機関において支援を継続する体制を作った。若者支援の方法として、学校、支援機関、行政、研究集団との連携体制の構築が有効であることを明らかにしつつある。 (2) 平成19年度から3年間の国内外の調査・研究をまとめ、平成22年度中に出版することを目指して研究を進めた。 (2) 国外研究プロジェクト (1) 過去2年間の海外調査を踏まえて、ニュージーランドで、教育・雇用制度、労働市場の状況、職業訓練制度、社会的企業に関する聞き取り調査を9月に現地で実施した。 (2) 3年間の海外調査の成果研究者、行政、支援機関、マスコミ等への情報提供を目的として、フィンランド、オーストラリア、イギリス、ニュージーランドの調査結果をまとめ、「世界の若者支援:現場からの報告」と題するホームページを立ち上げた。
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