研究分担者 |
植田 敦三 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50168621)
小山 正孝 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30186837)
飯田 慎司 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20184351)
山口 武志 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (60239895)
清水 紀宏 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (50284451)
山田 篤志 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (20273823)
影山 和也 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (60432283)
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研究概要 |
本研究においては、筆者らの先行研究を踏まえて、潜在的な数学的能力(以下、潜在力と記す)を規定する枠組みを提起した。それに基づいて研究を進め、次のような成果を挙げることができた。 (1)信頼性を有する小学校4年生用の潜在力の測定用具(調査問題)最終版を開発した。 (2)信頼性を有する中学校2年生用の潜在力の測定用具(調査問題)最終版を開発した。 (3)測定用具の算数・数学教育における活用方法として、学力と潜在力の差に着目した成績比較、学力と潜在力の2視点からの成績のグループ化、等を開発した。 (4)活用方法を活かして潜在力と算数・数学達成度との関係を調査・分析し、潜在力の構成要素のうち「パターン認識」「操作」「思考の柔軟性」については比較的強い相関があること,他方で「論理的推論」については相関の程度が弱いことなどを示した。 (5)活用方法を活かして, 潜在力育成の指導を行うことによって潜在力が向上することを示した。 (6)さらに、潜在力の向上が数学的思考力の向上に効果があることを示した。
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