研究課題/領域番号 |
19380106
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
原 彰彦 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 教授 (40091483)
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研究分担者 |
松原 孝博 独立行政法人水産総合研究センター, 海区水産業研究部, 室長 (60443389)
征矢野 清 長崎大学, 環東シナ海海洋環境資源研究センター, 准教授 (80260735)
東藤 孝 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 准教授 (60303111)
平松 尚志 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 助教 (10443920)
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キーワード | ビテロジェニン / 免疫測定法 / 環境毒性学 / 卵形成 / 魚類 / 卵黄蛋白 / バイオマーカー / エストロジェン |
研究概要 |
1.多型ビテロジェニン(Vg)に関連する卵黄蛋白の精製 ボラ卵巣より、3つのVgに由来するリポビテリン(Lv)を、各種クロマトグラフィーを用いて精製することに成功した。本成果は多型Lvの初めての精製例であり論文として発表した。 2.多型Vgの検出と精製 上記1に記載したLvを抗原として作製した特異抗体を使用し、ボラ血清中に多型Vgを検出した。このうち、VgAとVgBは各種クロマトグラフィーを用いて精製し、成果を論文として発表した。 3.Vg遺伝子の塩基配列の決定 本年度はボラとイトヨについて3型のビテロジェニンサブタイプのクローニングに成功した。 4.複数ビテロジェニンの定量法の確立 上記1と2で作製した抗血清及び精製Vgを用い、化学発光免疫測定法の確立を試みた。本年度の予備的な試験によりVgA及びVgBの測定系に適切な抗体の組合せが決定された。 5.エストロジェン処理によるVgの動態 ボラにエストロジェン(EE2)処理を行い、測定系に供する血清サンプルの準備ができた。 6.組み替えVgの合成 イトヨのVg cDNA(VgA, VgB)を鋳型とし、C末端側を標的としてサブクローニングを行い発現ベクターに組み込んだ。本年度は各サブタイプの組み替え蛋白の発現が起こっていることを確認した。
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